時代が進むと、各々専門の作業を行う職人達が現れました。木材の加工・組立ては大工さんが、壁の土塗は左官さんが、材の色塗りは塗装屋さんが、というように、それぞれの作業によって専門の職人さんが家づくりの各部を担当するようになっていったのです。
初めは自分たちで植栽・伐採した木材を加工していましたが、材木店で加工済の木材を購入できるようになり、やがて家づくりに必要な他の材料もすべて各専門店で販売されるようになりました。
家づくりを始める人たちは、大工さん・左官さん・塗装屋さん・屋根屋さん・畳屋さん等専門の職人さんたちに個別に作業を注文して家づくりを進めていきました。
一つ一つの作業を進めながら、次から次へと専門の職人さんたちと相談して工事を進めて行くのですから、多大な時間と費用、労力がかかった事と思われます。家づくりは家族全員で取り組む、一生一代の大仕事だったのですね。 |