家を造るには、まず両親たちが苗木を植え、歳月を経て立派な樹木に
成長させます。そして子供達が伐採・製材し、それを資材として建築が
始まります。
家の基礎となる玉石を、皆で力を合わせ突き固めます。 間取り・姿図・
寸法を決め、木材を加工します。
木材の加工も完成し、上棟吉日になると、親類縁者・近隣の人達が集
まり、いよいよ家の組み立てが始まります。
家内安全と家運隆盛を願い、皆で力を合わせ家を築いていきます。
子供達も、大人たちの掛け声に合わせ、ヨイショ、ヨイショと声を張り上
げ、上棟祭を盛り上げます。
組み立ても終演になり、屋根・棟木が完成し、両棟に棟飾りを上げ、
屋根上から祝餅の撒きふるまいになり、近郷の老若男女、われ先に
お祝い餅を取りあい押し合い、上棟式のクライマックスになります。
近年まで、このような家づくりの光景が日本各地で見られたものでした。 |